これが私の顕微鏡②β 出前スコープ:ニコン・G型(4レボ)

出前スコープを機種変更しました。これまでのNikonGH2と形も重さもほぼ同じG型です。基本性能はほぼ同じで三眼鏡筒や照明装置はこれまでと同じものを使います。ではその違いとは?

【レボルバが4本仕様に】

機種変更の最大の理由はレボルバに対物レンズが4本つけられることです。G型=3本、S型=4本、L型=5本と思い込んでいたのでレアなのかもしれません。(改造ではなさそうです)
これまではイベントの内容に合わせて4-10-20倍、4-10-40倍、10-20-40倍から選んでいましたが出先でのレンズ交換は億劫なもの。常に4-10-20-40倍をつけられるのはありがたいです。
いろいろなプランクトンが混じったサンプルでは4倍で全体を見渡してから徐々に倍率を上げていきたいもの。この4本仕様がモノをいいます。

【対物レンズもレベルアップ】

精密機器だけに仕事で撮影に使う対物レンズは持ち出しませんが少しずつ買い足してきたので出前スコープもCFPlanApoで揃えることができました。私にとってはNikonのセカンド(orサード)チームですが大学や研究施設でプランクトン観察に使われている多くの顕微鏡より画質は勝るでしょう。
ただしデメリットもあります。性能重視で選んだCF系レンズは元のShortBarrelタイプより大きいので4レボではより密になりプレパラートを交換する時にはじゃまになることもあるのです。

【XYステージは別途後付け】

この顕微鏡にはXYステージが標準装備されていないのですが必ずしもデメリットとは言えません。GH型ではステージ上の操作になりますが私はレバーが横に出ているものの方が好みなので(できればS型のように下にあればいいものの後付けでは無理)TIYODA(現オリンパス)のものを選びました。
ただし輸送時には外して別ケースに入れなければならないのが手間でありカバンにも余分なスペースが必要になります。

【偏斜照明可能なAchromat1.25コンデンサー&新規暗視野装置】

コンデンサーもAchromat1.25が増えたので出前専用が確保できました。絞り部分がスライド、回転するので明視野でも思う方向に影を点けて立体感のある観察ができます。1.30にも偏射機能のついたものがありますが画質がハッキリ違います。
暗視野装置は顕微鏡仲間が3Dプリンターで作ってくれました。直径を変えたいくつかのサイズがあって対物レンズの倍率で使い分けることもできるのですが出前では1つ選んで持ち出します。