食虫植物の育て方

自宅に食虫植物を置いてみませんか。コツをつかめば温室などなくても育つものがありますよ。

食虫植物の自生地を思い浮かべる

どの植物にも言えることですが、できるだけもともと生活していた場所の条件を近づけてあげることが重要です。自生地やそこの気候について調べてみてください。

栽培されたものは

栽培は工場生産と異なり、人それぞれの方法でおこないます。その地域や栽培場の条件、風通しや日照。たとえ1㎡の中でもその環境は異なります。注意して少しでも調子の良くなる場所に置き換えてやりましょう。

購入直後の注意点

食虫植物は基本的に「水も光もたっぷり」が大好きですが、園芸店などでは売り場の都合上その条件が満たされていないことがあります。
理想は「日当りの良いところ」というものでもいきなり外に出すのではなく、少し時間をかけて一日の日照時間をふやしていき、1週間から10日くらいでフルにしてください。(赤ちゃんの日光浴のように時間をかけて)

冬場の過ごし方

熱帯性の植物では最低16℃ほどの気温が必要なので温室や加温できる水槽などが必要になります。日中・人が生活している場所は室温が保たれように見えますが夜中窓際などではかなり低温になります。
高山性や寒地生の植物は気温が下がると植物体に冬芽を作ります。氷下、雪下に埋もれ温度はほぼ一定に保たれ雪が溶けるのをまちます。雪下になるため日光はなくても越冬します。
温帯性では真夏は涼しく、冬は凍らない程度の温度で栽培します。
気をつけて欲しいのは夏場を過ぎた頃。地上部が枯れてしまうものがありますが、必ずしも全体が死んでしまったとは限りません。
ハエトリグサはユリのように土の中に鱗茎を残して冬を越し翌年新たに芽を出します。
またタヌキモは冬芽を作って沈水して冬を越し、翌年にはまたそこから伸びてきます。

情報を得るには

ネット調べると食虫植物に関するいくつものグループがあるようですからそれらに参加して情報交換するのも良いかもしれません。
ちなみに私・柴田千晶が所属している食虫植物研究会では何人もの園芸業者さんが会員として参加しており、例会ではお互い自慢話をしながら和気あいあいと情報交換をしています。
→食虫植物研究会のホームページはこちら。