これが私の顕微鏡⑨・DSM−1α

少し前からチームミジンコの採集現場で使われている顕微鏡は坂田師匠のDSMです。
フィールドで使う顕微鏡に求められるのは高性能であることよりも携帯性や使い勝手です。チームには多種多様な顕微鏡がありますが、フィールドで捕まえたミジンコを同定しようという時に使うならDSMがベストと意見が一致しています。
この顕微鏡の類似品(?)は現在も販売されているらしく本体が約10万円で照明装置とステージがそれぞれ約3万円とのこと。さすがに私には新品は購入できません…。私は中古品を入手して時々連れて出しています。(2021.10.8〜2024.3.9・随時内容改訂あり)

【DSMvsH型:操作性vs光学性能】

DSMシリーズは日本光器製作所の携帯型の顕微鏡で写真のものはごくシンプルなタイプです。
解像力など光学性能だけ見れば携帯型顕微鏡の最高峰としてはニコンのH型に軍配が上がるでしょうが、そのためにプレパラートの作成に制約がでてきます。
しかしフィールドで求められるのは不安定な場所でも観察できる使勝手やホコリにまみれて使った後でのメンテナンスの容易さであり、そうなるとDSMの方がベターです。
ちなみに大きさはご覧の通りで重さはどちらも約780グラムとほぼ同じでした。私は普段20Lのリュックを使っていますが、一眼レフカメラ、タブレット、採集用具などと一緒に持ち歩けるのが便利です。

【操作性:XYステージが欲しいところ】

この顕微鏡にはついていませんがオプションにはXYステージがあります。ミジンコの同定だけなら直接手でスライドガラスを動かしても何とかなりますが、もっと小さなプランクトンが見たいと倍率を上げていくとXYステージが欲しくなります。

【対物レンズはLWD】

DSMの対物レンズはLWDで光学性能は多少犠牲にしてもプレパラートの制限は小さくなるのがメリットです。H型ではスライドガラス上のものにはフォーカスがこないので特殊な容器を作る必要があります。
ちなみに対物レンズは4、10、40倍のセット。H型には油浸の100倍がついていますがフィールドで油をつけるのは気が重いですね。

【落射照明】

ペンライトを使えば落射照明もでき真上にすればシンプルな透過照明になります。選んだペンライトは単4電池1本仕様のもの。百均でさらに小型のものも買いましたが電池が気に入らず却下しました。固定には背骨くんパーツを使っているのですが横に倒れることがあるので指で固定、要改良の案件の1つです。(2024.6.19追加)

【TG-6で撮影】

DSM−1の接眼レンズはRMS径なので外せば毎度のTG-6撮影も可能です。ただし取り外しには時計ドライバーが必要なのでフィールドで交換するのはちょっと億劫です。穴を開けての別ネジへの交換も難しそうなので何か考えねばなりません。(2024.6.19追加)

【余談:いろいろなオプションもあるけれど】

実はDSMシリーズにはいろいろなオプションもあるようで、照明装置には暗視野、偏光、位相差仕様もあるようですが、まあミジンコ採集時にはそこまではいらないでしょう。そこまで必要とするならフィールドでもNikonG型をもっていきます。
USBカメラもあるようですが、それはスマホアダプタで対応することにします。
ただ驚いたのは位相差セットが用意されているとのこと。この形で位相差を見るシチュエーションは思いつきません。そこまで必要ならやはりNikonG型で対応しようと思います。

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