自宅の部屋は狭いのですが顕微鏡も置いてあります。S型+アポセットなので光学性能もそこそこです。基本的に撮影は仕事場ですが自宅近くで見つけたものが移動に耐えられない時には急ぎの対応が必要です。そうなればプレパラート作りに必要なのが実体顕微鏡。ずっとライカ(Leica)の中古品を探していたのですが予算に合うものが見つからず…そんな時に見せてもらった製品がそこそこ使えたので類似品を買ってみました。お断りしておきますが四半世紀以上LeicaMZシリーズを使い込んできた人間のコメントです。(2024.6.30〜2026.4改)
【SWIFTの評判】
信頼できる顕微鏡スペシャリストから「初心者が新品の顕微鏡を買うならSWIFTが無難」とは聞いていましたがその本人も所有しておらず自分の目で確かめることができずにいました。
そんなある日仕事で訪れた会社にSWIFTの実体顕微鏡がありました。屋外への持ち出し用として購入したとのことで小型軽量、20&40倍の2段階かつLED内蔵でお値段は約2万円だったとのこと(後日約3万円だったと修正あり)。覗いた感じもまずまずでした。
【モノがつかめるかが大事】
実体顕微鏡をレンズ性能だけで語るのはただ見るだけの人。重要なのは操作性で見ているものをピンセットでつかもうとした時に先端がスッと目的位置にたどり着くかが最大の問題です。ところがこれもまずまずです。
【単3電池で光るLED】
AC電源も付属していますが上下のLEDは単三電池3本で点灯します。屋外への持ち出しでなく室内でもケーブルも邪魔にならず、私は常に単3、単4電池を充電してあるので電池仕様で運用しています。
【Amazonを見直して】
私がAmazonでS306S-20-2Lを購入したのは2024年。当時と比べると2026年4月現在ではお値段3割増でしょうか。機種は3つで一番お安いのがS304-LED、次がS306、さらにS7です。
S304とS306は固定倍率で「20x、40×」〜20倍の接眼レンズに替えると「40×、80×」。S7は「0.7x-4.5x」ですが0.5×、2×の対物レンズがあるので接眼レンズとの組合せもあり3.5x-90×対応となっています。
ただし透過光が装備されているのはS306のみ。鏡筒が三眼でカメラが付けられるのはS7のみです。両方買ってS306のベースにS7の鏡筒をつけられれば最強なのかもしれませんがそこまでは…。
結果として私はS306を購入して撮影はTG-6で運用しています。
【実際に使ってみて】
このお値段なので無茶な評価はしたしません。まず光学性能については文句は言えないレベルと思います。小型軽量はいいことで室内でも移動させることが苦にならずお子さんでも出し入れできるでしょう。ちょっとしたハイキングなら連れて歩けるレベルと思います。
倍率固定は物足りなくはありますが20倍の接眼レンズも使って40、80倍も活かそうかと。自宅のライカはめったに接眼レンズを外さないのですが(そう言いながらも作業内容で高倍率も買い足してあります)、こちらはメモ代わりの撮影でそこそこ外すかもしれません。
粗動装置については言わないのがお約束というやつでしょうか。逆に粗動がこれなら光学もそれでOKです。2〜3年保ってくれるようなら壊れた時に買い直すとしましょう。
【本物との決定的な違い:小型の限界】
1つ言えるのは軽量化のため小型化しているので接眼レンズとステージが近くなります。これは事務仕事で使うデスクにおけば前傾姿勢を強いられます。逆に台に載せて目の位置に合わせると作業する手を持ち上げなければなりません。私はあくまでイレギュラーな自宅用で短時間作業を想定していますが長時間使う気がある方はそれなりのお金を出してきちんとしたサイズのものを買った方が良いでしょう。
【撮影時には】
すでに顕微鏡用のTG-6アダプタは工作済みですが世の中にはRMS接眼レンズ・20mm径から一般的な実体顕微鏡・30mm径への変換アダプタもあるのでこれを使っています(いただきものです)。そうでなくても実体顕微鏡用の接眼レンズ(画質は無視の安いもの?)を買い足してRMS同様のアダプタを作れば解決します。
【最後にメーカーさんに一言】
さすがにこのクリップは短かすぎでは?
モノを押さえたいのかステージ板を押さえたいのかわかりません。