これで使える顕微鏡・初級編(03):真ん中にものを置く

顕微鏡で観察する時に絶対必要なことが2つあります。「見えるところにものを置くこと」と「フォーカスを合わせること」です。虫眼鏡でもの大きくして見たいときには見たいものに虫眼鏡を向けますよね。顕微鏡では対物レンズ位置がきまっているのでその真下にものを置かなければ見えません。(2019.8.15~)

【レンズの前にものがなければ始まらない】

ステージには光が当たるように穴が開いていてこれが対物レンズの中心に合っているはずです。ミジンコのように目で見て分かる大ききさのあるものなら、接眼レンズを覗くまでにできるだけこの穴の真ん中にもってきておきましょう。カバーガラスをかけたものならまずそれを真ん中に置くようにしましょう。
実はこの写真を撮る時には上からライトを当てています。ものによってはペンライトなどを使うとステージ上のものが見やすくなります。

【視野の真ん中に置く:端じゃダメなの?】

ものが見えるようになったら視野の真ん中にくるように移動させましょう。まずは「見たいものを真ん中に置くのは常識だから」って感じでしょうか。
もちろん理由はそれだけではなありません。レンズによっては中心部と比べて周辺部分では極端に像がゆがむなど画質に差があるものがあるからです。また倍率を上げて観察したいときもものを真ん中に置く必要がでてくるので基本的に見たいものは真ん中におく習慣を身につけましょう。

【補足:位置合わせにはステージハンドルが便利】

倍率が低いときは手でプレパラートを動かしても何とかなるかもしれませんが、倍率を上げると見た目の動く距離も大きくなるので難しくなってきます。位置合わせの微調整にはステージハンドルのついた顕微鏡が便利です。顕微鏡によって元々ついているもの、後からつけられるもの、クリップで押さえるだけのものなどがあります。自分で使う顕微鏡を選ぶ時には重要なポイントとなります。

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