これで使える顕微鏡・初級編(18):クリーニング用品とその使い方

初級編ではごく基本的なメンテナンスについて紹介します。ボディについては普通に考えて適当に拭いてもらうとします。やっかいなのは傷つけてはいけないレンズ系です。私の周りのスペシャリストさんたちもそれぞれのやり方があって絶対にこれということはできません。だいたいのところと考え方を紹介することにします。(2019.8.15)

【ブロアー】

レンズに小さなホコリがついているからと拭き取ろうとすると、特にガラスでできたレンズなどを傷つけてしまうかもしれません。まずはブロアーを使って吹き飛ばしましょう。顕微鏡ではレンズなど小さなところに風を送ることになるので、選ぶポイントととしてはゴムがしっかりしていることと先端が細くなっていることなどでしょうか。

【ブラシ】

ブラシについてはスペシャリストからのご指摘を受けたので改めます。初心者はブラシの毛の先を知らず知らず指で触ってしまうことがあるはず。その毛でレンズに触れるのはよくないというのです。
私はブラシを3種類もっていて一つはフィールドでの写真レンズ用、室内のレンズ用、接写での対象のホコリ取りですが、確かに私自身も顕微鏡レンズにブラシを使った最後がいつなのか記憶がないほどです。指の脂を落とすことなど考えるとかえって面倒なことになるのでお話しだけにすることにします。(2019.9.8改)

【レンズペーパー】

観察中にレンズやプレパラートを汚してしまうことがあるかもしれません。レンズなどを拭くときにはレンズペーパーを使いましょう。いろいろな製品が売られていて簡単にこれを選べばとは言えないのでオススメは書かないことにします。私には細かく比較するだけの知識もありません。
ただほとんどがカメラ用として作られているためか大きすぎることが多いので目的に合わせて切っておくと良いでしょう。私が切るときはビニール手袋をしてアルコールで拭いたハサミを使います。

【クリーニング液:その前に中性洗剤うすめ液】

汚れは大きく水か油に分けて考えます。プランクトンなどを観察した時など多くは水の汚れでしょう。そんな時は中性洗剤を使います。何倍に薄めるかは書きません。私自身小さなシャーレに水を入れて洗剤を1滴落とすだけなもので。これをほんの少しレンズペーパーの先につけて拭きます。つけ過ぎて液がガラスと金属の間に入ったりしないように注意しましょう。
力を入れ過ぎないようにすること。よく円を描くようにと言うのですが同じところを何度も通らないようにします。落ちなければペーパーを変えて繰り返します。落ちなかったら洗剤を少し濃くしてみましょう。
私が次に使うのは無水エタノール、それでも落ちなかったり油系の汚れの場合にはクリーニング液を使います。これも汚れの種類によって使い分ける必要があるのですがここでは省略します。

【使い捨てビニール手袋】

アルコールをつけたペーパーを手で持てば手の脂がしみだして拭こうとしているものを汚してしまうかもしれません。
また中には素手で触りたくないものもあるかもしれません。
最近では調理などに使うビニール製の手袋が数十枚入ったものが百均で売られているのでこれを用意しておくと何かと便利です。

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