これで使える顕微鏡・初級編(23):カナダモの葉緑体を見る

観察を繰り返して慣れてくると厚みのあるものではある一面にしかシャープに見えないことがわかってくるでしょう。
カバーガラスで押えることでいかに見やすくなるかオオカナダモの葉を例に見てみましょう。(2019.8.15〜)

【オオカナダモについて】

植物の光合成を学ぶと出てくるのは葉緑体の話しです。葉緑体がどのような形をしたものであるか、それを見やすいのがオオカナダモの葉です。ホームセンターの熱帯魚や水槽コーナーでも簡単に手に入ります。アナカリスなど別の呼び方をされていることもあります。

【オオカナダモの葉をそのまま見てみる】

まずはオオカナダモの葉を一枚切ってスライドガラスの上にのせこれをプレパラートとして観察してみます。フォーカスのあっているところとあっていないところがあるでしょう。倍率を上げるほどフォーカスの合う範囲が狭くなります。


それはオオカナダモの葉がどうしてもそってしまうからです。粗動、微動ハンドルを動かすと動かすとフォーカスの合っている部分変わっていきます。

【カバーガラスをのせる】

そこでカバーガラスをかけます。オオカナダモの葉の上に少し水をたらして空気が入らないように端からそっとカバーガラスをかけます。私ならピンセットでそっと押さえたりろ紙で水を抜いたりします。フォーカスの合う範囲が広がるはずです。

【葉緑体と原形質流動=緑色の粒が細胞の中を流れている】

長四角の箱が並んだように見えるオオカナダモの葉。その中にたくさんの緑色の粒=葉緑体があることがわかるでしょう。
十分な光をあびて元気なオオカナダモであればこの葉緑体が細胞の中を動いていく様子=原形質流動も見られます。

【その他の生きもの観察のタネにもなる】

例えばベランダに小さな水槽を置いてその中にオオカナダモの他に田んぼの土などを入れておくといろいろな生きものが湧いてきて葉についていることがあります。そんな時にオオカナダモの葉を見るとツリガネムシがついていたりヒルガタワムシが泳ぎだすのを見たことがあります。

前のページ初級編のもくじ次のページ