これで使える顕微鏡・初級編(25):光を通さないものを見る(応用観察)

学校で使う顕微鏡などを「生物顕微鏡」と呼ぶことがります。生き物の細胞は主に水でできていて光を通すので対物レンズから見てプレパラートの反対側から光をあてれば透かして観察できます。
でも顕微鏡で見たいものは光を通すものばかりではありません。でも簡単なこと、見たいもの上から光を当てればよいのです。(2019.8.15)

【チョウの羽の鱗粉を見るには】

チョウの鱗粉1個はとても小さく光を通すので羽から外せば顕微鏡で見ることができますが、羽についたまでは見ることができません。
光を通さないものを見たいときはペンライトなどを使ってレンズ側から光を当てましょう。ペンライトの位置によって影の出かたもかわります。ものによってはペンライトを動かすことで全体の形が分かりやすくなることもあるはずです。

【私の照明装置】

とはいえペンライトをずっともっているのも疲れます。フォーカスや位置を動かす手もいります。私は写真のようなパワーLEDに集光レンズをつけたライトを使っています。本当はペンライトを固定できるものがあればいいのですが手ごろなものが見つかっていません。いいものがあったらぜひ教えてください。
このような工夫も顕微鏡観察の楽しみの1つです。

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