これで使える顕微鏡・中級編(02):偏斜照明で影をつける

この写真を見て通常の明視野像より立体感があると感じませんか。実はこれ偏斜照明で撮影した画像です。見るもの全体に均等に光を当てるのではなく片側の光を弱めることで立体感が得られるのです。(2019.10.9)

【偏斜照明機能付きコンデンサー】

これは偏斜照明用のコンデンサーでレバーを引くと絞り部分を動かすことができるようになっていてレンズに入る光を一部遮断します。オマケに回転させられるのでら望みの方向に影をつけることができます。
確かにあれば便利なのですが…。

【具体例】

自分だけいいものをもっているからという自慢はよくないですよね。ということでノーマルコンデンサーでの撮影比較です。レンズも標準のものです。
通常の表示では小さくしていますが実際には大きな画像をアップしているので確かめたい方は拡大してご覧ください。

【実践的にはこんな感じ】

何をしたかと言えばコンデンサー下に端から黒い遮光板(というとカッコいいけど目の前にあった黒いゴム板の切れ端)を入れただけです。
もちろんレンズの中心がずらせるわけではなく、差し込む位置がコンデンサーから離れたり拡散板の下になったりしてしまうのでいかに効果を出すかの工夫が必要です。
あとは絞り具合との組み合わせで自分の気に入る像を得てください。

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