これで使える顕微鏡・中級編(04):偏光板で遊んでみよう

顕微鏡のことを調べていると「偏光顕微鏡」が出てくるかと思います。もっともポピュラーなのは岩石の分析で使うことでしょうか。光学的なことを学ぼうと思うと難しい話になるので私にも上手く説明できません。
でも工作自体は実に簡単でたいした費用もかからず何となく面白いものが見られるようになるのでちょっとお付き合いください。(2019.10.11)

【偏光板の効果】

まずは何が起こるかです。左は通常の明視野で見たもので右は偏光仕様で見たものです。これが同じものと思えますか?暗視野とはまた違った世界が広がります。
ちなみにこの写真は経皮酸ですが他にもいくつかのサンプルをアップしています。興味のある方はこちらのページをご覧ください。

【観察したプレパラート】

これは経皮酸の粉末を溶かして薄く伸ばしたものです。物質の種類によるのですが水やアルコールなどの溶媒に溶かして乾かしたり直接熱して冷やすなどして薄い膜にすればプレパラートのできあがりです(詳しい作り方はいずれ別に紹介します)。
肉眼ではただの白っぽい膜ですよね。これを拡大したのが上の左の写真です。ところが偏光板を使うと右のように見えるのです。
他にもお酒やジュースなどの飲料に含まれているものでこのような色を見せてくれるものがあるのでスライドガラスにのせて乾かせば面白いものが見えるかもしれません。

【偏光板の性質は】

詳しい理屈はは日本顕微鏡工業会のページなどで調べてください。
要はプレパラートのあっち側とこっち側に偏光板を置いて真っ暗になるようにすればいいのです!

【偏光板をどこにどう置く?】

上の写真はこんな感じで撮りました。まずこっち側の偏光板ですが鏡筒を取り外して小さく切ったものを置きました(左)。
ちなみに黒いテープは固定するためのものではありません。あとで簡単に取り外せるようにつけたものです。

あっち側の偏光板はコンデンサー下のフィルター受けを外してここに落とし込みました。
2枚の偏光板は向きを合わせて真っ暗(とはならないと思いますが一番暗いところ)になるようにしなければなりません。
プレパラートは何もないところにしておいて、あっち側の偏光板を回してもっとも暗くなったところで固定します。この辺りはいろいろと工夫の余地ありです。

【偏光板の入手あれこれ】

本当はクロスニコルの状態では暗黒になるべきところですが、カメラのフィルターを使ってもそううまくはいかなくて暗い青という印象です。といって純正品は数万円もしたりするので論外とします。
お遊びと思えば偏光板はamazonで数百円で買うことができます。顕微鏡で使うなら3センチの丸が2枚あれば足りるので10センチ角なら9枚分です。ちなみに私が買った薄いもの(0.2mm?)は反っていていて使勝手がちょっと悪いです。まだ残っているのでしばらく買うつもりはありませんが、次に買うときは厚いものにしようと思っています。

【本当の偏光顕微鏡】

偏光顕微鏡として売られているものはステージが通常のXY型ではなくて円形になって回転します。これはプレパラートに対するクロスニコルの角度によって見え方が変わるからです。

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