これで使える顕微鏡・中級編(19):高級プレパラートの取り扱い

高級なものに限ったことではないのですが、ここでは永久プレパラートの扱い方を例にいくつかの注意点を示します。主な敵はホコリ、脂、傷でこれらへの対応策です。(2019.11.14)

【とにもかくにもカバーガラスの範囲を死守!】

プレパラート全体をていねいに扱った方がいいに決まっていますが見たいものはカバーガラスの中にあります。ここを死守しましょう。例えものがカバーガラスの一部にしかなくても周囲の傷も影響します。裏表あわせてカバーガラスの範囲を目安とします。

【つねに飛んでいるホコリ】

空気中にはいろいろなホコリが飛んでいるのでこれが落ちてきて観察をじゃまします。よほど放置してこびり着かなければブロアーで吹き飛ばすだけでこと足りるでしょう。大切なプレパラートはケースにしまうはず。入れる前にもチェックしておきましょう。

【手の脂による汚れ】

ガラスに触ると指紋がつきますよね。さすがにカバーガラスをべったりさわることはまずないとは思いますが、プレパラート扱いの基本としてエッジを横からもつことを心がけましょう。手袋をすると書いてある本もありましたが手が滑って落としては意味がありません。作業内容によって選択しましょう。

【もしも触ってしまったら】

ガラスを傷つけないクリーニングペーパーを使います。私はピンセットに巻きつけてクリーニング液をつけて拭き取ります。もちろん拭く範囲によって巻きつけ方も変えています。
図は拭き取る手順一例です。まずカバーガラスの外側を拭きます。大切なところから遠くへ追いやる要領です。往復運動はいけません。周りをきれいにしてから本丸のカバーガラスを拭きます。
ちなみに脂ではなく水の汚れなら薄めた洗剤を使います。必要ならその後で水拭きします。

【傷がつく原因は?】

ステージに上にかたいゴミがあってその上にプレパラートのせて滑らせれば傷がつきます。まずはステージをブロアーで吹いてからアルコールをつけたキッチンペーパーで拭くようにしています。毎回ではないですが大切なものを見る前には必ず実践します。

【硬いゴミの1つはガラスのかけら】

傷の原因の一つはガラスのかけらです。プレパラート押さえる時のレバーを強く当ててしまうとそれでガラスの粉が飛んで傷の原因になります。こういったかけらは目に見えるような大きなものとは限りません。それでも拡大するのが顕微鏡。その小さなものが大きく影響するのです。
レバーにビニールテープを切って貼ったこともあるのですがイマイチでした。何かヒントがあれば改良したいところです。

【ステージに置く時に注意すること・カバーガラスは穴から外さない!】

考え方を変えれば下に何もなければ傷はつかないということです。プレパラートを置く前にあらかじめカバーガラスがステージの穴の部分にくるようにしておけばいいってことです。