これで使える顕微鏡・上級編(14):コンデンサーが真の照明装置

対物レンズが一番大事と書きましたがその性能を活かすかどうかにもっとも重要な役割を果たすのがコンデンサーです。照明というとランプと思われがちですが真の照明装置はその光をコントロールするコンデンサーとも言えるのです。(2020.5.5~)

【コンデンサーいろいろ】

基本はオリンパスのページでご確認ください。5-2からです。
コンデンサーのレンズには数字が書いてありますがこれは開口数=NAです。Achromat、Achr(アクロマート)やApl(アプラナート)文字が書かれたものもあります。またレバーがついたものもあります。

【開口数=NA】

まずは開口数についてです。対物レンズ同様に数字の大きなものの方が性能は上と考えてよいのですが、当然レンズとの組合せが問題になります。試しにミクロワールドサービスのJシリーズを見てみました。珪藻の細かい構造が見えるかどうかです。レンズは私の手持ちの中では一番開口数の大きなPlan100xDICです。
左上の1.40がもっとも高性能となはずですが…正直言って左下の1.25との差が私の目では分かりませんでした。解説にもありますが対物レンズの開口数に対してコンデンサーの開口数が足りないと十分な性能は発揮できませんが、コンデンサーが上回っても効果が得られないこともあります。

【アクロマート=色補正など】

また開口数が大きければ良いかというとそういう訳ではありません。もっとも多く使われているのは右下の1.30はアッベコンデンサーで、上中は同じレンズのついた偏斜タイプです。左下の1.25はアクロマートコンデンサーでAchromatの文字。これは色収差を補正して滲み抑えているということで先の1.30よりきれいに見えます。左上のアクロマート-アプラナートコンデンサー1.40にはAchr-Aplとありますが、開口数が大きく解像度が高いだけでなく色収差の他にアプラナートとして球面収差とコマ収差も補正されています。

【観察方法に応じて】

位相差、微分干渉などではそれに対応したコンデンサーが必要になります。自分が必要としているものを選びます。
位相差観察については日本顕微鏡工業会のページをご覧いください。対物レンズとコンデンサーにリングが入っていますが、この大きさはメーカーや倍率、シリーズごとに違います。
レンズだけ手に入れて自分でリングを作ってコンデンサーに貼りつけるという人もいますがハードルの高い作業です。

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