撮影スタイル|機材の概要について

【メイン顕微鏡:Axioplan】

AxioplanはCarl Zeissの正立型の万能型顕微鏡です。生物用の透過照明、金属用の落射照明が可能になっています。 日常的には主に生物系の観察をしているので「明視野」「暗視野」「位相差」「偏光」を使えるようにしています。 サイズについては「明視野」「暗視野」「偏光」では2.5倍の対物レンズが最低倍率で画面の横幅はxxミリから、「位相差」では10倍の対物レンズでxxミリからの観察ができます。

【その他の顕微鏡】

かつては医学映画で細胞を対象に数多くの撮影をしてきましたが使っていたのはもちろん倒立顕微鏡です。 倒立型は観察の容易さを優先しシャーレに対してコンデンサとの距離を優先しているため光学の面では成立型より画質が劣る設計になっているので、諸先輩はいかに成立型のパーツを利用するかに試行錯誤していました。 ただ培養細胞などを対象とした場合は施設から持ち出すことはほとんど考えられません。微速度装置を含めた撮影関連の機材での前提としてグレンデルの倒立顕微鏡は普段は梱包してあります。 また微分干渉や蛍光観察は試薬やフィルターなどの要素がありますのですぐに撮影できない場合があります。

【接写システム】

接写システムはマクロ専用レンズを使い中間のアダプタにより「通常のカメラで寄り切れない」「顕微鏡では大き過ぎる」サイズの撮影を行います。接写システムでの拡大は顕微鏡と重なる部分がありますが、厳密に言えばマクロレンズより顕微鏡レンズの方が解像度は高くなります。 ただし顕微鏡では照明の自由度に制限があるので、ライティングにこだわる時には接写システムを使います。また厚みのある被写体で少しでも広い範囲にフォーカスを合わせたい時には絞りの付いたマクロレンズを使います。

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(2015.4.1)