ノロ

概要
分類:ノロ
学名:Leptodora kinditi
大きさ:7.0〜18mm
特徴
一般にミジンコの仲間とされ「ミジンコ図鑑(共立出版)」にノロ上目とされているが、近年の分類体系ではノロも枝角上目に入るようになりこの中では単独で単脚目を形成する。このことからも、ノロの特異性がうかがえる。
ノロのサイズはミジンコの仲間では最大級1センチ以上にもおよぶがミジンコの仲間の中でもとりわけ透明度が高く見つけるのは困難である。
ミジンコ属などが小型の植物プランクトンを餌にするのに対してノロは小型のミジンコなどを餌とする。そのため胸脚や尾爪はない。代わりに餌を抑えるための5対の脚(Feeding basket)があり、餌を獲る時は餌を殻刺で叩いて気絶させてからこれらの肢で餌を抑えたまま摂食する。。
撮影者コメント
ノロの透明度の高さは捕食者から隠れるために有効に働いていると考えられるが、入手したサンプルもビーカー等に小分けして様々な方向からライトを当てて丹念に探さないと見落とす可能性が高い。
飼育が難しいとされ入手したサンプルでも1週間保ったことはない。餌として小型のミジンコを入れておくが捕まえる瞬間は見たことはない。一度だけ胸元にゴミがついているかと思われるものを見たことがあるが餌として入れていたネコゼミジンコだったようだ。残念ながら撮影のためスライドガラスに移そうとしたところで放されてしまったが…。

微生物カテゴリー

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