常備カメラ・TG-6:フィールド&顕微鏡?

スマホのカメラ機能が向上したこともあり多くの人は写真も動画もこれで済ませているように見受けられます。その一方でこだわりや必要のある人は一眼レフカメラを使いますが、中間に位置するコンパクトデジタルカメラ=コンデジは最近あまり見かけなくなりました。
それでも私の使用頻度が最も高いのはTough6(TG-6)。ちょっとしたメモ代わりの記録にはこれで十分、毎日カバンに入れて持ち歩いても負担にならりません。さらに応用も効くので簡単に紹介します。(2024.1.25〜)

【Toughシリーズの魅力①壊れにくい:衝撃&水】

TGシリーズの最大の魅力は丈夫であること。さすがにアスファルトの道路に落としたことはありませんが田んぼや畑など土の上では実証済みです。私の周りのユーザーでも壊れたという話は聞いたことがありません。
もう1つは水に強いこと。本格的な水中撮影はまだ試してないのですが田んぼの泥で汚れたときは帰ってから水洗いしています。

【Toughシリーズの魅力②重さと大きさ&オプション】

フィールドで使うサブカメラには必要な条件として大きさと重さがあります。私は保護フィルターを付けていますが袋に入れて292グラム。接写用オプションとフィルター、予備電池をケースに入れても112グラムです。
これでも重いとするかどうかは使う人次第。私はこれらを標準装備としカバンに入れて持ち歩いています。

【Toughシリーズの魅力③拡大機能が優秀(リンクありFD−1/LG-1)】

Toughが他のコンデジと差別化されるのはマクロ機能です。
かなり前のことですがとあるフィールド観察会に行くと全員が一眼レフカメラをもっていましたが、さらにほとんどの人がToughシリーズを持っていました。これは一眼レフの予備ではありません。
全員一眼レフには標準ズームをつけていましたがマクロ撮影をしたくなったからとフィールドでのレンズ交換は避けるべき。そういう時にToughのマクロ機能が役立つのです。ちょっとお値段張りますがFD-1、LG-1といったオプションも用意されています。

【Toughシリーズの魅力④顕微鏡撮影に利用できる(詳しくはこちら)

本格的な顕微鏡撮影では三眼鏡筒に一眼レフが基本ですが簡単なメモならToughが有効です。私の師がすごく素敵なアダプターを作っていたのでそのアイデアをいただいたのがこれ。コンバーターアダプターCLA-T01にいくつかのリング類を使って接眼レンズを挟み込めばできあがり。これなら出先にある顕微鏡(=顕微鏡仲間の顕微鏡を見せてもらう機会は多々あります)から接眼レンズを抜いて代わりにこれを差し込めばちょっとした記録をするのに使えます。
ただ写真の画質はまずまずですが、さすがに外部出力は弱いですね。モニターに出した映像はそれを目的とした一眼レフにはかないません。もちろんこのお値段では求める方が無茶というものです。

【その他の特徴】

TG-6には他にも深度合成、WiFi機能などがありかなり使えそうな気がしています。
水中まで手を出すのは私にはハードルが高いです。コンバーターレンズもありますが、そこまでやる必要があれば一眼レフカメラを使います。

【デメリット&検討事項】

ここまで書いてきましたがいいことばかりではありません。
Toughに限ったことではありませんが小型軽量化で削られるものの1つはバッテリーです。使い方(特に動画撮影やログ機能利用など)によってはあっという間に電池切れになるので頻繁なチャージが必要です。TG-6では本体にUSBケーブルをつないで充電します。充電時間の短縮や撮影している間に予備バッテリーを充電するなら別売の充電器が必要になります。
お値段は2021年の購入価格(=ヨドバシカメラのポイント引き&端数略)は本体47Kです。さらに予備バッテリー4Kは最低限必要でしょうか。これにコンバーターアダプ2Kがあると応用が利き日常はフィルター1Kを付けています。さらにマクロ用にとLEDライトガイド5Kやフラッシュディフューザー5K、充電器6K(これは買ってません)など全部そろえると結構いいお値段になってしまいます。
これらを合わせてどう評価するか悩むところでしょう。

【余談:チームミジンコ御用達】

チームミジンコメンバー4人と他2人が集まって顕微鏡観察した時にこと。私が顕微鏡アダプターやマクロ機能を見せたら好評だったのですがメンバーもう一人とゲスト2人はすでにToughオーナー。それも刺激になってか残る2人もほどなくユーザーになりました…。今ではそれぞれ自分に合わせたアダプタを作って活用しています。

リンクあり
・TG-6の日常オプション
・TG-6でマクロ撮影:FD-1
・TG-6でミクロ撮影:LG-1
・TG-6でコリメート(顕微鏡撮影)