ウツボカズラ(ネペンテス)やサラセニアの仲間は消化液の入った袋状の葉で虫を捕まえます。
ウツボカズラの捕虫葉の蓋の裏側には蜜腺があります。ここから出す匂い物質に誘われて虫が寄ってきます。
捕虫葉のふちの部分は「えり」と呼ばれ滑りやすくなっています。ここまできた虫は戻ることができずに中に落ちてしまいます。
ウツボカズラの捕虫葉を縦に切ってみると上と下で色が違っています。上はロウでできたウロコのような構造が並んでいて、虫がここを登ろうとしても滑りやすくウロコがはがれて外に出ることができません。サラセニアの仲間では捕虫葉の表面に細かい毛が生えているものがあります。これも下に向いていて入った虫が外に出られないようにするためです。
捕虫葉の下側を拡大してみると黒い点が見られます。これは消化腺といってここから消化液を出しているのです。消化液には界面活性剤と呼ばれる成分が入っており、落ちたときは表面張力で浮いていた虫もやがて沈んでしまいます。
タイトル | 食虫植物・ウツボカズラ(ネペンテス) |
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制作会社 | 有限会社グレンデル |
演出/編集 | 忍足和彦 |