吸い込み式捕虫

水中にいるタヌキモなどは袋状に変形した葉をつけます。この袋でミジンコやボウフラなどを吸い込んで栄養分を得ているのです。

解説1:虫を待つ

タヌキモには捕虫葉(ほちゅうよう)と呼ばれる袋状の葉があります。捕虫葉を上から見ると凹んでいます。これは陰圧になっているからです。

解説2:虫を吸い込む

袋の口の部分にはドアがありその周りにはヒゲのようなセンサーがあります。何かがここに触れると口が開いて勢いよく水が中に入ります。この時センサーに触れた虫も水と一緒に吸い込んでしまうのです。

解説3:虫を消化する

タヌキモの捕虫葉にも消化腺があり、そこから消化液を出して虫のからだを溶かします。その栄養分はX字状をした吸収毛から取り込みします。

解説4:食後は

捕虫嚢に入った水は30分から2時間ほどかけて徐々に排出します。消化が終わったプランクトンのカスなどは外に出すことはできませんが、中がいっぱいになるまでドアの開閉は繰り返されます。

吸い込み式捕虫 -マメ知識-
  • トゲは、左右に1本ずつある。
  • 捕虫するところは密閉された小さな袋状になっていて、とくに「捕虫嚢」と呼ぶ。
  • 捕虫嚢に入った水は、30分〜2時間くらいで排出される。
  • 消化が終わったプランクトンのかすで捕虫嚢がいっぱいになるまで、ドアの開閉は何度も繰り返される。