日本の食虫植物

日本では、北は北海道の北部、南は沖縄県の西表島でも、自生する食虫植物が確認されています。自生している種の数として22種で、交雑種(2種が自然にあわさったもの)が数種あるとされています。日本にしか自生していない食虫植物もあります。

日本に自生する食虫植物

食虫植物は、日本の各地に自生していますが、広い土地に群生している例はほとんどありません。そのため、野山や水辺に出かければ、すぐに見つけられるというわけではありません。
食虫植物研究会のまとめによると、日本に自生する食虫植物は、分類学上では22種類になります。フサタヌキモとコウシンソウは日本にだけに自生する日本固有種です。食虫植物は、植物のなかでも個体数が少なく、絶滅が心配されているため、多くの種類は、環境省により絶滅危惧種に指定されています。

タヌキモ科の食虫植物

タヌキモ属
(13種)
タヌキモ/オオタヌキモ/コタヌキモ/ノタヌキモ
ヒメタヌキモ/イトタヌキモ/フサタヌキモ
イヌタヌキモ/ヤチコタヌキモ/ミミカキグサ
ムラサキミミカクグサ/ホザキノミミカキグサ
ヒメミミカキグサ
ムシトリスミレ属
(2種)
コウシンソウ/ムシトリスミレ
絶滅危惧Ⅰ種 イトタヌキモ/フサタヌキモ/ヤチコタヌキモ
ヒメミミカキグサ
絶滅危惧Ⅱ種 タヌキモ/ヒメタヌキモ/ムラサキミミカキグサ
コウシンソウ

モウセンゴケ科の食虫植物

ムジナモ属
(1種)
ムジナモ
モウセンゴケ属
(6種)
モウセンゴケ/コモウセンゴケ
トウカイコモウセンゴケ/ナガバノモウセンゴケ
イシモチソウ/ナバガノイシモチソウ
絶滅危惧Ⅰ種 ムジナモ/ナバガノイシモチソウ
絶滅危惧Ⅱ種 ナガバノモウセンゴケ/イシモチソウ